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2007-06-12可能無限への頌詩

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P2Pのオンデマンドテレビ:「Joost」というサービスが始まっているそうです。

テレビ視聴用UIの新規性として衝撃的だと思いました。


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半透明のウィジェットっていうのはゲームの世界では普通ですが、これを表示したままでのテレビ視聴に対する違和感がどの程度かっていうのは、確かに体験してみないと語れないという気がします。

シリアスなドラマにはフィットしないかもしれなくても、バラエティならむしろとっても楽しそう。

あり得なさそうなUIが、シーンによってはありだなぁと感じました。


だら〜っとテレビを見ている時の人って、確かにいろいろ暇だからそうしている訳で、しかもくだらない番組見てる時なんかは、一段と暇感が増強されるので、チャットしながらテレビ見るのって、いかにもありそう。


CM流すにしたって、リアルタイムでそれについてチャットされちゃうってことは効果もそれなりに等比的になるってことですし…多分。


…というようなことをぐだぐだメールしてたら、川上さんから

OS X用国産Webブラウザ「シイラ」

を教えてもらいました。

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他にもAdobeのapolloで作られたマップUIなど。

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これらも半透明UIがとっても上手く使われています。


そして、昨日のApple のLeopard

透過が激増したUI。重ね合わせる"Stacks"。グルーピングする"Spaces"

Vista のUIでは疑問符付きで眺めたウインドウの一部半透明だって、こうして見るとそれなりに共時的。



音楽のようにデザインする

先日からずっと気になっていた視覚表現における「ステルスデザイン」や「半透明なUI」などの潮流を、「Winner take all」になりがちな視覚に対して音響学的な方向を探る流れなんじゃないかと、勝手に位置づけて考えてみたいと思っています。


上手く表現できませんが、同時に認知しうるメロディー、ハーモニー、リズムのようなものとして…。

超巨大画像(超高解像度画像)や3Dやアニメーションも、今回のスタックも多分その方向。

でも、なんていうか、もっと耳的な眼というか、被写界深度のような認識方法として。あるいは、走馬燈的時間圧縮方法として。


私がこのようなことを考えるきっかけになった江村哲二さんが亡くなりました。

すい癌だったということなので、おそらく彼は自分の命の有限性を知りながら、最後の曲「可能無限への頌詩」を作曲されたのでしょう。

この曲のセレンディピティに恐れを抱かずにはいられない。


彼は対談で何度も言っていました。

「内なる音を聴く」という姿勢を持って耳を傾けて聴いて欲しいのだと。それから、プログラムノートには作曲過程について図解つきで説明してくれていました。

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若すぎる急逝は彼自身悔しいだろうけれど、

作曲家の脳内の「可能無限への頌詩」の「仮想としての響き」が楽譜に転写され、演奏家の手によって「今ここにある響き」としてクオリアが生み出された瞬間に、彼の生命がぎりぎり間に合ったことだけは本当に良かった。

そして残念でならない。

小林です小林です2007/06/15 00:01我々人間が知覚し得る五官を総動員できるUIへ向かっているはずで、マクルーハンはテレビが登場したときにそのことを真剣に哲学したのだと思います。印刷媒体からラジオによる聴覚が媒体として目覚め、テレビによって視覚へと拡張、そしてPCやネットワークによって五官を超えたもう一つの時間と空間の体験的知覚へ。
見えない向こうの世界のざわめきを感じる、、、脳内の創造行為。
次世代UIの取り組むべきイメージ世界の気がします。