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2009-09-14UI Architectureの可能性-2

[][][]UI Architectureって? UI Architectureって? - 思考地図:OVALPLAN を含むブックマーク はてなブックマーク - UI Architectureって? - 思考地図:OVALPLAN

ユーザインタフェースの専門領域

そもそもユーザインタフェース設計という領域は、業務基盤システムやそれらのソリューション開発、オフィス業務支援のためのグループウェアシステム開発、機器への組み込みソフトウェア開発など、システム設計と呼べる領域とどのような関係性で捉えられているのでしょうか。

少なくとも日本におけるユーザインタフェース領域は、システム全体設計フレームのユーザ(人)と関係するHI(HumanInterface)やUsability、Accessibilityといった認知科学や人間工学的な側面をガイドラインとして持つ領域として位置づけられています。


そのためシステム開発の現場におけるユーザインタフェース分野のプロというのは、すでにシステム設計者によってあらかたUIのフレームやアウトラインが示されたものを上記のHIやUsabilityのガイドラインを元に[評価]することが代表的業務として位置づけられています。


ではシステムの[設計]側面でのユーザインタフェース領域はどうでしょうか。

システム設計の最上流、例えばビジネスモデルや業務プロセス、システムアーキテクチャーといった概念設計領域では、ユーザインタフェースの出番は残念ながらありません。恐らくユーザインタフェースがビジネスモデルに寄与するという側面は、極めてまれなケースでしかないでしょう。(その極めてまれなケースをご紹介できることも、本提案の目論見の1つであります)


システム設計の中流、すなわち基本設計から実装のためのプロトタイピングを行うあたりでは、最終ユーザの具体的な行動やタスクを想定したストーリボードを描く設計業務があり、我々ユーザインタフェース設計者が大いに力を発揮したいと考えている領域と言えます。


さらにシステム設計の下流へとすすみ、画面や(プリントアウト)帳票類の詳細設計をする行程になると、システム設計者が手を出しにくいアーティスティックな側面、すなわちグラフィカルな装飾的処理を行う業務として、ユーザインタフェースデザイナへの発注が多くなされています。近年のWebベースサービスビジネスを対象としたシステム開発では、FlashやAdobeAirといったツールを活用したダイナミックな表現であったり、ゲーム的な要素を取り込んだインタラクションを盛り込むユーザインタフェースも多くなり、Webデザイナーと呼ばれる人たちもこの画面デザイン領域では大いに活躍する場面を見いだしています。


さて、以上に見てきましたようにユーザインタフェース設計者がドメインとするシステム設計領域は、システム開発の中盤以降に属していることは確かだと思います。近年ユーザビリティ評価やヒューマンセンタードデザインといったHI活動が活発化してきているという、ユーザインタフェース設計者側の意識は大事なことではありますが、正直IT(ICT)産業におけるシステム開発の産業規模からするとあまりにも小規模であり、ユーザインタフェースというドメインをもっとシステム開発の場面で活用されていくためには、システム開発者に接近する、システム開発に貢献する、そしてUsefulなシステム誕生に貢献していく、ユーザインタフェース設計技術を構築せねばならないと思っております。