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2010-04-2610年品質のユーザインタフェース−その8

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JR東海新幹線予約サイトのUI設計プロセス-8


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このマップはユーザ要望を俯瞰的に示したものですが、情報収集と分類を同時に行える大変便利な手法です。是非皆様も以下に示す方法で試して頂けると、その便利さがお分かりになると思います。(ユーザインタフェースコンセプトのプロセスと同時に思考地図の利用法も一緒に解説することになりますが、、、)


まず、ユーザの要望を軽く一人ブレストでいくつか出してみます。あまり多くなくて結構です。私がやるときは2〜3個アイデアを出した時点から次のステップにすすみます。もちろん多く出してからでも良いのですが、アイデアやニーズ収集というのは、自由想起型で行うと、個人の指向性がはたらいてついつい偏りが出てしまうもので、その意味からも最初のアイデア出しや要望出しは数個の少ない数でOKです。


次のステップは、アイデアを対概念(相対的意味)で捉えながら左右上下に配置します。仮に出したアイデアを相対的に空間に置いてみるのですが、その時役立つのが思考地図です。例えばこのマップでは、左右に認知-操作、上下に個人-社会を配置し、この2軸フレームをベースにさらにアイデア出しと分類を同時並行し、アイデアを展開していきます。2軸座標も固定的に考えるのではなく、抽出できた粒の要望やアイデア、それらの類似グループによって軸そのものも変更していくことも大事です。ただ、2軸の取り方は、思考地図の左右にPASSIVE-ACTIVE、上下にHOT-COOLの概念で構成することは大事で、具体的な軸の文言は2軸概念を踏まえていればいろいろと展開してみることも、全体のマップ完成度をあげるために有効です。(思考地図の軸については別のブログ参照して下さい)


その後のステップは、2軸座標の文言の展開検討と要望やアイデア出しを相互に繰り返し、グルーピングしながらそのグループのラベル、即ちグループにしている意味背景を文言化していきます。そのグルーピングがテーマにとって典型モデルとなれば、それがコンセプトです。複数のグループ間を相対的に考察していくことで、コンセプトの抽象度と典型性は高まり、普遍的な概念モデルとなります。


2軸座標をベースにしたブレーンストーミングと分類整理は、通常一人ではできないアイデアの広がりと、同時に素早い整理を実現してくれます。もちろん適切な2軸座標を適用することが前提ですが、同類を素早く見つけられてグルーピングが早い、座標軸とグループとの関係考察によって典型モデルが導ける、4象限全域を素早く整理できるので要望やアイデアの全体構成が見いだせる、そしてマクロな俯瞰を常にできるので網羅性が高いマップとなる、といった効能があります。


このマップでは4つの象限に一つずつの4つのコンセプトに分類していますが、もちろん2つ、3つ、5つ、子持ちを含んだ分類など様々なグルーピングができます。ちなみにこのグルーピングとそこから生まれたコンセプトは、JR東海新幹線予約サイトのユーザインタフェースの基本モデルとなり、基本構成はそのままに技術進化とともに細部の機能や画面は追加や変更が繰り返され、発足から10年のロングライフとなりました。JR東海様、有り難うございます。