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2011-02-22ICTの歴史とUIコンセプトの歴史(その7)

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オフィスアプライアンスツールの誕生とUIの歴史俯瞰

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年表に添った製品の歴史を俯瞰していくことで物事の変遷を理解することは可能です。しかしその製品がなぜ生まれたのか、どのようにして生まれてきたのかを理解するのは、流れを見るだけでは分かりません。そこで流れの節目節目で区切って、歴史の断面を見ることが、物事の因果関係を理解するために大事となります。


オフィスアプライアンス誕生の頃の歴史をマップで俯瞰してみましょう。

1980年前後に①汎用コンピュータ(マップ右下)の小型化が進められ一気に②パソコン時代が開かれました。オフィス用としてデスクトップに置いて使えるサイズに小型化されたのです。また操作性においてもオフィスワークを想定したOSを搭載するようになって、従来の汎用コンピュータと比べると格段の使い勝手を提供するようになっていきました。マップ上では右下=汎用×高度なコンピュータを左上方向へと移動したと説明できます。ただ移動した位置は、左上象限に登場したワードプロセッサや③Starワークステーション、Macintoshなどと比べると小さなもので、③StarワークステーションのデスクトップメタファをコンセプトとしたGUIは、パソコンとは比較にならない圧倒的なアプライアンスを実現していました。


そして大事なことは、汎用コンピュータを小型化(機能を引き算)してパソコンが生まれた時と同じ時期に、同じコンピュータ技術を活用したGUIを搭載したオフィスアプライアンスが誕生した、ということです。技術の進化としてはほぼ同じレベルにもかかわらず、何故そのような画期的なGUIが実現したかというとXEROXパロアルト研究所はコンピュータメーカーではなくオフィス機器メーカーだったから、オフィスでの利用に最適化したコンセプトが生まれた、と言うことが出来ると思います。

五十嵐@インターソフト五十嵐@インターソフト2011/03/02 19:56新人に工業製品としてのインタフェースデザインを教えたいのですが、このあたりの話をしたほうがいいと思っています。教えたいと思っている割に「その先にナニを伝えたいのか」がはっきりしておらずもやもやしている次第です。この記事の内容を理解してもらえればいいのですが、いかんせん新人なので「読んで理解するように。」とだけはいえないのです。この記事を理解するということはどういうことなのでしょうか?インターフェースデザインやユーザーリサーチにどのように活用されていくのか教えてください。

OVALPLANOVALPLAN2011/03/02 22:26ここで書いているのはあくまでも自分自身や尾上さん、そして同じ頃にユーザインタフェースに関わりを持った人にしか伝わらないような、端折った物語です。ですので、UIの新人に伝えるには相当多くのその当時の知識や情報を追加する必要があります。それらを全て含めた物語を書いていく力は私にはありません。出来るとしたら、私なりに、そして尾上さんなりのブレークダウンした情報を添えて講義をしていくことは出来ると思います。独断と偏見だらけの語りになると思いますが、歴史は常に誰かの目線で描かれるものだと思って、そして尾上さんや私が考えるユーザインタフェースの歴史は、当時の主流であったOA視点だという自負も持ちながら、尾上&小林UIゼミナールとして活動していきたいと思っています。
それはそれとして、学校とは異なり社会で「学ぶ」と言うことは、常に始まりからのストリームとは限らず、途中のどこかから入って遡って行くことが多いもの。だということを前提に、このブログに書かれている用語をWikipediaなどで学びながら徐々に文脈を理解できるようになる、と言うことも大事ではないかと思います。
さらに、こうした歴史俯瞰がUIデザインやリサーチにどのように結ばれるのか、という五十嵐さん(だけではない多くのUI関係者)への疑問に応えていきたい(願望であって実現されるかどうかは約束できない)という思いで、たどたどしい足取りではありますが書き進めていきたいと思っております。
ともあれ、こうしたコメントを頂けることは励みになりますので、今後ともよろしくお願いいたします。