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2009-09-16UI Architectureの可能性-3

人類は様々なコンセプトの

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UI Architecture設計の視点

ゼロックスのパロアルト研究所でのUI誕生起源についてはUIを語る時に常に登場するエピソードであり、今さらここで繰り返す必要はないが、ポインティングディバイスやデスクトップメタファといったUIの基盤と呼べる設計が行われ、そのコンセプトがApple、Macintoshへ受け継がれ、Windowsによる世界標準へと広がった、という文明史的な流れだけでなく、(90年代前半の試行錯誤もありながら)2000年代にiPodを生みだしiPhone というニューコンセプトのプロダクトを誕生させたUIオリエンテッドな視点が、パロアルトからAppleにDNAのように組み込まれ引き継がれている、ということに、我々UIに関わる人間は強く意識していかなければならないと考えます。


DNAのように組み込まれたUIオリエンテッドな視点とは、UI Architectureに備わるべき視点とも言えます。

●体験してきた世界観

●人間の可能性

●未来イメージ

過去・現在・未来に対応した普遍的な視点と考えてみました。


一つの歴史が小説家によって見事な解釈の違い、視点の違いによって大きく異なるドラマへと編集され「そうかこの作者はこう解くか〜」と感心し、またその解によって見えてくる様々なパースペクティブの展開が頭の中を別の世界観へと誘う、、、小説家が同じ題材を異なる文脈で捉え再解釈して読み手に問いかける。そんなUI設計が望まれている、というよりもUI設計者自らが新たなる視点で再解釈し、新しいアーキテクチャーを構想するべきだと考えるのです。いみじくも建築設計の世界では、同じ機能や目的を持った建築をコンセプトオリエンテッドに提案することが、日常のように行われているという事実は、システム世界の構築においてもその必然性を示すものと考えて良いと思います。


恐らくこの弁への反論として、小説や建築の世界のような装飾性や個人的な解釈が立ち入るような感性的側面はむしろ排除すべき視点であり、客観的で論理性の高い効率優先を重視するのがシステム設計の世界である、という言葉が返されてくるでしょう。確かに現在のシステム世界は、工業化社会の歴史に置き換えると機械化文明が始まって量産的な時代にようやく入りつつあった20世紀半ばに匹敵するとしたら、部品の共通化、モジュールの標準化といった生産性のパラダイムが支配した時代に等しく、アーキテクチャという概念に注目しているシステム世界が、工業化社会に例えると現代にも活き活きと輝いているミッドセンチュリーと同じ世代に来ていると言えるのかもしれない。


だとすると、なおさらにして小説や建築や工業製品といった現代社会でもスタンダードとして愛されるシステムが次々と誕生する時代なのかもしれない。少なくともUIデザイナーとしては、そんな時代に少しでも未来スタンダード誕生に参画できる姿をイメージすることは、悪くはないと思うのです。そのためには、ミッドセンチュリーで行われたコンセプトメイキングのスピリットに学び、一方では、ITCによって生み出されている過去には類例を見ないパラダイム、すなわちユビキタス、Web2.0、モード2.0といったシステムオリエンテッドに展開される新パラダイムならではのコンセプトを、十分に活かした取り組みでなければならないのは、UIが寄って立つシステム世界への回帰性として見逃してはならないでしょう。

大草大草2009/09/21 02:129月12日にCSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」という催しが開催されたそうです。
http://lp7.cssnite.jp/

「文脈」をキーワードに据えた長谷川恭久さんのプレゼンがSlideShareで公開されています。
http://www.yasuhisa.com/could/diary/css-nite-lp7/#more-903
「体験や感情はゴールになりうる」「行動を中心としたモデルの構築(の必要性)」といった言葉が強く印象に残るプレゼンです。

人は文脈の中で行動する。過去に得た体験・現在の周囲の状況・未来への目標…そういったものを理解しようとする姿勢とデザインアプローチとを関係づけて語られており、このエントリーとの共時性を感じました。

小林小林2009/09/22 20:47ビジネスアーキテクチャ、ITアーキテクチャ、エンタープライズアーキテクチャ、情報アーキテクチャ、、、アーキテクチャと名の付くコンセプトの根幹にある姿勢なのでしょうね。というよりもアーティスティックな行為全てに含まれる概念とも言えますね。あのピラミッドもそうして生まれたのでしょうから・・・

2009-09-14UI Architectureの可能性-2

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ユーザインタフェースの専門領域

そもそもユーザインタフェース設計という領域は、業務基盤システムやそれらのソリューション開発、オフィス業務支援のためのグループウェアシステム開発、機器への組み込みソフトウェア開発など、システム設計と呼べる領域とどのような関係性で捉えられているのでしょうか。

少なくとも日本におけるユーザインタフェース領域は、システム全体設計フレームのユーザ(人)と関係するHI(HumanInterface)やUsability、Accessibilityといった認知科学や人間工学的な側面をガイドラインとして持つ領域として位置づけられています。


そのためシステム開発の現場におけるユーザインタフェース分野のプロというのは、すでにシステム設計者によってあらかたUIのフレームやアウトラインが示されたものを上記のHIやUsabilityのガイドラインを元に[評価]することが代表的業務として位置づけられています。


ではシステムの[設計]側面でのユーザインタフェース領域はどうでしょうか。

システム設計の最上流、例えばビジネスモデルや業務プロセス、システムアーキテクチャーといった概念設計領域では、ユーザインタフェースの出番は残念ながらありません。恐らくユーザインタフェースがビジネスモデルに寄与するという側面は、極めてまれなケースでしかないでしょう。(その極めてまれなケースをご紹介できることも、本提案の目論見の1つであります)


システム設計の中流、すなわち基本設計から実装のためのプロトタイピングを行うあたりでは、最終ユーザの具体的な行動やタスクを想定したストーリボードを描く設計業務があり、我々ユーザインタフェース設計者が大いに力を発揮したいと考えている領域と言えます。


さらにシステム設計の下流へとすすみ、画面や(プリントアウト)帳票類の詳細設計をする行程になると、システム設計者が手を出しにくいアーティスティックな側面、すなわちグラフィカルな装飾的処理を行う業務として、ユーザインタフェースデザイナへの発注が多くなされています。近年のWebベースサービスビジネスを対象としたシステム開発では、FlashやAdobeAirといったツールを活用したダイナミックな表現であったり、ゲーム的な要素を取り込んだインタラクションを盛り込むユーザインタフェースも多くなり、Webデザイナーと呼ばれる人たちもこの画面デザイン領域では大いに活躍する場面を見いだしています。


さて、以上に見てきましたようにユーザインタフェース設計者がドメインとするシステム設計領域は、システム開発の中盤以降に属していることは確かだと思います。近年ユーザビリティ評価やヒューマンセンタードデザインといったHI活動が活発化してきているという、ユーザインタフェース設計者側の意識は大事なことではありますが、正直IT(ICT)産業におけるシステム開発の産業規模からするとあまりにも小規模であり、ユーザインタフェースというドメインをもっとシステム開発の場面で活用されていくためには、システム開発者に接近する、システム開発に貢献する、そしてUsefulなシステム誕生に貢献していく、ユーザインタフェース設計技術を構築せねばならないと思っております。

2009-09-13UI Architectureの可能性

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EnterpriseSystem(基幹業務システム)の世界でArchitectureという言葉が多く使われるようになり、EAやSOAという取り組みが盛んに行われてきているようです。

一方90年代頃から始まったオブジェクト指向が広がりながら、UMLというシステム記述言語でビジネスモデルを表現することも盛んになってきているようです。

上記のEAやSOAとUMLは直接は関係有りませんが、いずれもビジネスプロセスやシステムによって支援する事業の仕組みを俯瞰的に表現し、実装者側だけに仕組みが分かるのではなく、システムを導入し利用するユーザ側の人にもその仕組みや働きを理解してもらうことで、現状から未来システムへの移行をスムースに運ぶことができる、という意図があります。


このシステム実装性と事業有効性を並行的に検証しながらシステム開発を進めるというニーズは、開発と名の付くどのような分野にとっても古くて新しい課題ですが、特にシステム開発の世界ではこれまでプログラミングという見えない構築物であったことが原因で、ユーザには計り知れない物事としてどちらかというと実装性が優先され、ユーザ視点での事業有効性がしっかりとは確認できないままシステム開発が始まっていたというこれまでの経緯があります。


こうした背景を持ちながら効率良く大きなEnterpriseSystemを設計側とユーザ側とで合意しながら開発を進めるニーズが必要となり、上記のようなアーキテクチャ概念と表現としてのUML標準記述言語が注目されてきていると言えます。(下記SOA大全ではモデリング言語としてBPMN-Business Process Modeling Notationが標準として紹介されていますが、UMLと同じくビジネスモデルをグラフィカルにユーザにも理解できるよう表現する記述としては同じと捉えられます)


しかし、システム設計者とユーザ関係者(ステークホルダ)の双方にとって、上記のEAやSOAといったアーキテクチャ概念,UML記述等のドキュメンテーションではカバーできていない概念世界がまだあり、その一つの捉え方として[UI Architecture]というコンセプト仮設をもって検討してみたいと思っています。