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2013-06-30

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「俯瞰志向」─複雑を複雑なままにきちんと分かるための俯瞰のすすめ


 毎年梅雨から夏にかけては「思考地図」を考えるシーズンである。なぜなら、「京都府認定研究開発事業」に対する補助事業公募があるからだ。二年目まではなんだかんだの補助事業で獲得しているが、本筋の研究開発に対する応募は3年連続で落選中で、猶予はあと二年。チャレンジあるのみ。


 昨年の事業提案では、複雑な関係もマップにすれば誰にでも容易に全体と個の関係として見せることができる、例えば食事のような感覚的な味覚であっても、マップ化することでそれぞれの料理の特徴と、それぞれの相対的な違いを見いだすことができる、と飲食を事例に説明したのだがダメだった。プレゼンテーションの反応では、マップ化することの機能面での役割は理解されたが、分かり易さを重視して食事を事例にしたために、地図化することの有用性の説得力は欠いてしまった、とその場で反省した。

 

 もうそれから1年経った。「複雑なことを分かりやすくするためのマップ化だから、分かりやすい事例に」という考えは捨てて、「複雑なことを複雑なまま理解するための思考のフレーム」と複雑さを大事にする捉え方に変更したいと思っている。その訳は・・・日本人の中に巣くっている共通的暗黙知「簡単=シンプル志向」の危険性を回避しないと、ますます複雑化する社会動向に思考停止を招く羽目になる、既に思考停止が始まっている、と考えるからだ。


 「簡単=シンプル志向」の何処が悪い、と思われるかもしれないが、物事が全て白か黒かの二択、AかBかCかの三択などといった単純なモデルとして捉えることはできないと考えるからだ。物事を単純化することで失ってしまう、捨ててしまうことが多すぎて、結果的に「いてまえ〜!!」の威勢の良さに頼っていった幕末から明治、昭和初期から太平洋戦争、そして戦後の経済復興からバブルへという、直線的すぎる振り子運動が繰り返されてしまう、という懸念が近頃の世相の中に出てきたからだ。

 

 例えば最近のTPPや原発、慰安婦や領土問題などで、マスコミは相変わらず日本対外国、是か非か、有った無かった、我らと彼ら、といった単純な見出しが溢れている。そんな二択で捉えられるほど社会問題はシンプルでは無い。TPPが賛成か反対か、憲法改正が賛成か反対か、、、エッ!二択でアンケート取るの〜???そんなあほな!と思いませんか?賛成/どちらかと言えば賛成/どちらとも言えない/どちらかと言えば反対/反対、の5択です!、それは5つの段階に区切っただけで、5つの考え方、捉え方ではない!TPPにしろ憲法にしろ選ぶべき視点はもっと多様であるべきだ。多様にすると複雑すぎて、議論になりにくいので、賛成か反対かの5段階で先ずは聞いてみました・・・こういうところに日本人の単一民族・一統歴史・農民社会型、阿吽の呼吸支配、暗黙知重視社会構造で育んできた単純=シンプル志向が働いているのでは、と私は考えている。丸山眞男「日本の思想」始め数多くの日本文化論から始まり、私が推奨する「準拠点は隣接する」と結論したオギュスタン・ベルクの「空間の日本文化」まで、そして自分自身でその単純=シンプル志向を体験してきた70年代から今日までを振り返り、自省的にこの問題に対して直視し、その向こうに「複雑なことを複雑なまま理解するための思考のフレーム」を置いて捉えていきたいと思っている。


 下図はそんな「複雑を複雑なままに捉えた思い」の現在的思考地図である。

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