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2016-05-06

大きなうねりに覆い尽くされる感覚[小林] 大きなうねりに覆い尽くされる感覚[小林] - 思考地図:OVALPLAN を含むブックマーク はてなブックマーク - 大きなうねりに覆い尽くされる感覚[小林] - 思考地図:OVALPLAN

物事の始まりと終わりを、例えばOVALPLANが生きてきたインタフェースの30年を例に概観すると・・・

インタフェースの源流となったParcのStarからApple Macintoshが1984年に生まれたころ、私はリコー社のオフィスワープロや電子ファイルの使いやすさをテーマにしたインタフェースの先駆的プロジェクトに関わっていました。そして1986〜87年頃複合機(IMAGIO)のインタフェースをリコー尾上氏とGK大草さんが概念設計込みで構築し、オフィスの複合機を操作するためのインタフェースモデルを生み出しました。機械と人を「操作」で結ぶためのインタフェース時代の始まりです。銀行ATM、駅券売機、多機能電話等、数多くの機器インタフェースを手がけていきました。

その後、パソコン通信がインターネットへと進化したとき、HTMLというプログラムを作ってmosaicというブラウザが生み出され、ホームページという概念モデルが誕生し、OVALでもIBMホームページビルダー、京都府観光情報提供システム、JR東海新幹線予約システムなど、時代を象徴するインタフェースを生み出していました。そのインターネットとインタフェースというモデルが2000年頃にはスタンダード化し、やがてiPadからiPhone=スマホのアプリがインタフェース世界を一気に覆い尽くしてしまいました。

何が何を覆い尽くしたかと言うと、80年代から90年代インタフェース黎明期から成長期の、多様性を俯瞰的に描き出す全体構造の概念モデルと、ステップバイステップでゴールへと導くためのレイアウトパターンの展開、といった作法論を押し出した道具的インタフェースが、道具では無く情報コンテンツが主役となることで、悠長な作法論など入る余地は無い、全ては朗々と流れる川のような一過性のインタラクションによって覆い尽くされた、ということです。


実はこの、大きな流れに覆い尽くされる感覚は二度目の体験なのです。一度目は、オーディオでした。

1960年代にラジオや蓄音機といってた時代に我が師柴田さんはPioneerC-600というリビングオーディオの先駆的デザインを生み出され、その後を受け継いだ(先輩)井上さんと私(KDCチーム)はセントレートというモダンテーストのセパレートステレオを70年代に手がけ、その後コンポやコンパクトオーディオ、ラジカセが一気に広がり、80年代ウォークマンのヒット以後はパーソナルな時代へと突入し、CD化によって音源の手軽さを獲得、やがて2000年以降iPodからiPhoneの中へと吸収されて、オーディオという世界はスマホの中の一アプリとなりました。あの音量ボリュームノブのフライホイール感覚を大事にした指掛かりの微妙なローレットデザインの時代が偲ばれます。(ノスタルジーです)


さて、次の盛衰は・・・どうやらIoTは始まりの始まりかも、、、

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